小笠原流 煎茶道とは
煎茶を愉しむことと、日本の風習やしきたりを大切にし、礼儀作法を重んじる流派。
美しい礼儀作法に精神が宿り、その精神をもってお客さまをもてなすことができます。
一期一会という言葉は誰でもご存知かと思います。
今、この時間を共有する人やお道具、お茶すべてが、この瞬間のみに存在し、
それが奇跡的に出会い、一緒に時を過ごす…
二度と訪れないこの時間を大切に、丁寧に、美しく過ごすことを目標にお稽古に励みます。
自分自身の鍛錬も目的の一つ。
自身の成長も実感でき、また終わりのない精神修行となります。
煎茶を通して、人と精神を育てる煎茶道は、
現代の忙しない日本にとって、とても有益で一生楽しめるものです。
小笠原流煎茶道の基本理念は「和敬清閑」。
「和を悟り、尊敬と信頼を深め、常に公平で、
誠意に満ちた清い心と、肉体的、精神的にもゆとりを持つこと」という、
“道”としての教えを持ちます。
先人から受け継いだ“道”を後世へつなぎ、
これからも煎茶道文化の保存と伝承に努めて参ります。